私の家系は、螺鈿職人として3代続いているため、子供のころから螺鈿は耳なじみもありましたが、
しかし所詮子供ですので、家の仕事は「宝石屋さん」と認識していました笑
ま、子供ながらに螺鈿の魅力を理解し、宝石のようにキラキラしている!と表現できたことは我ながら誇らしいですね笑
そこで皆様が日ごろ感じている、疑問などについてのお答えを少し書いてみます!
そもそも、螺鈿って何て読むの?
はい、だいたい8割くらいの人がまず読み方に躊躇します。
確かに読めませんよね。私なんかは、読めはしますが最初は書けませんでした。
いつもスマホで検索して、間違わないように確認していました、間違えるとかっこ悪いですから。。
正解は、「らでん」と読みます。
「螺旋階段」の「螺」なので、なんとなくこちらは見当がつく方も多いのではないでしょうか。
問題は、こちらの「鈿」ですね。(^O^)
確かに「田」からは、「デン」と音読みできるのは知っていますが、なんとなく「金」と組み合わさると、なかなか読めませんね。
といったわけで、螺鈿は「らでん」と読みますので、知ってると、少し自慢になるかも?
螺鈿はいつどこから来たの?
こちらもよく聞かれますね。確か、韓国にもあるよね?と知っている方も多いです。
こちらは諸説あるのですが、8世紀ごろに中国からシルクロードをとおって伝来されたと言われています。
最初に螺鈿を考えた人は本当にすごいなぁと感心しますね。
ただ、いろいろと調べてみると、もっと昔から貝は人々との暮らしと馴染みがあって、貨幣ができる前は、お金として使われていた時代もあるそうですし、
また、食器だったり、甲冑のような装備品だったり、なにかと「人と貝」の所縁はあったそうです。
ただ、これを漆に埋め込んでやろう!と最初に考えた人はどんなひとだったんだろう。。
螺鈿の制作中に、ふと手を止めて、そんなことを想像していみることもあります。
海外の人は、螺鈿について興味あるの?
ほとんどは通りすがりにたまたま見つけたから店に入ってきた、という海外のお客様がほとんどですが、
自国で調べてわざわざ当店まで来てくれる海外のお客様もいらっしゃいます。
体験工房も当店ではやっているのですが、いまは半分以上が海外のお客様です。
国もいろいろですが、やはりアメリカや中国が多い印象ですね(^^)/
それは旅行者全体の割合にも当然依存しているかと思うので、一概には言えませんが。。(*_*)
アメリカにお住まいの女性の方が、「私はここに2回目ですよ!日本が好きで毎回京都に来る際はここに来てるよ」、というお客様や、
あるオーストラリアの男性の方は「たぶん3回目かな、あなたのおじいさんたぶんあったことあるよ」なんて言っていただけるお客様もいらっしゃいます。
そんなご縁を大切にしていただき、本当に感謝ですね。(#^.^#)
そんな感じで、多い順を完全に個人的な感覚で並べてみると、アメリカ、中国、台湾、シンガポール、ヨーロッパ、南米。。。って感じですかね。
韓国のお客様は、自国にも似たような文化をお持ちなので、あまり来られない印象です。
ある中国の方は、「中国もあるけれど、もうほとんどないし、こんなに細かくて綺麗なのはないよ!」とおっしゃってましたね。
共通して海外の皆様は、「日本の工芸にリスペクトをしてるよ~!」と言っていただけます。
日本人や外国人関係なく、世界中の皆様から喜んでいただけるような螺鈿製品を作りたいものですね!