企業理念
「心がおだやかになるものを作ります」
情報過多な現代こそ、心が安らぐ時間を、意図的に作り出すことが大切です。
考えることを止め、その美しさに時間を忘れる-。
そのような安らぎを、お客様にお届けできるような商品の制作を行っています。
工程のすべてに心血を注ぎ、貝の表情を見極める
螺鈿づくりは生地制作から仕上げまで60~100工程にも及び、物によっては下地までで2年を要するものもあります。
嵯峩螺鈿野村では、漆は京都の気候に合わせた特注品を数種類常備し、気温や湿度に合わせて使い分けています。
加飾工程では、薄く剥がした真珠層の摺貝(すりがい)を吟味し、光沢や色彩が際立っている部分のみを厳選して使用しておりまして、貝全体の2割ほどです。
その貝を極限まで薄く研磨し、最終的に0.1ミリ以下まで手作業で加工します。
薄いほど光沢がはっきりし、局面にもしなやかに貼れるため、生地のフォルムを崩さずに加飾することができます。
貝の切り出しや貼る作業では、ひとつひとつ光る角度を慎重に見極めます。
最も美しく輝く角度を見つけ出し、それをすべて一定方向に揃えることで、今まで皆様が見たことのない、未体験な貝の輝きと美しさを引き出すことが出来ます。