歴史
明治末期の1910年に、初代である野村芳孝が京都の二条駅前に開業。螺鈿専門店として、卓・棚・小引出・調度類の製造卸をスタートさせました。
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◆初代と2代目の制作風景
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◆先代の制作物
しかし時代の流れによりライフスタイルが西洋化が進み、和室用の燭台や香炉などは売れなくなり、売上が低迷しました。
頭を悩ませていた2代目の妻である美代子が、あるときご近所さんから「それならその付けているネックレスを売ってみたら?」と言われました。
それは、商品ではなく、自分用に遊びでつくったネックレスでした。
最初は半信半疑で商品を並べたところ、物珍しさとその美しさから人気を呼び、なんとか売上をV字回復させることが出来ました。
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◆当時の店舗風景
現代表・3代目の野村守は、従来のアイテムの他にも、現代のライフスタイルに合うようなジュエリーやアクセサリーをメインとして制作しています。
娘ののむらまりや息子の拓也も事業に参加し、商品の制作・販売の他にも、体験事業や海外事業にも取り組んでいます。
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◆かんざしの制作
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◆厳選された素材を使用したブランド「MAMORI」
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◆海外デザイナーとのコラボ商品
こだわり
企業理念
「心がおだやかになるものを作ります」
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◆香合 独楽文様
情報過多な現代こそ、心が安らぐ時間を、意図的に作り出すことが大切です。
考えることを止め、その美しさに時間を忘れる-。
そのような安らぎを、お客様にお届けできるような商品の制作を行っています。
工程のすべてに心血を注ぎ、貝の表情を見極める
螺鈿づくりは生地制作から仕上げまで60~100工程にも及び、物によっては下地までで2年を要するものもあります。
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◆生地工程
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◆中塗り工程
嵯峩螺鈿野村では、漆は京都の気候に合わせた特注品を数種類常備し、気温や湿度に合わせて使い分けています。
加飾工程では、薄く剥がした真珠層の摺貝(すりがい)を吟味し、光沢や色彩が際立っている部分のみを厳選して使用しておりまして、貝全体の2割ほどです。
その貝を極限まで薄く研磨し、最終的に0.1ミリ以下まで手作業で加工します。
薄いほど光沢がはっきりし、局面にもしなやかに貼れるため、生地のフォルムを崩さずに加飾することができます。
貝の切り出しや貼る作業では、ひとつひとつ光る角度を慎重に見極めます。
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◆貝の角度を確認しながら置いていく
最も美しく輝く角度を見つけ出し、それをすべて一定方向に揃えることで、今まで皆様が見たことのない、未体験な貝の輝きと美しさを引き出すことが出来ます。
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◆角度を合わせた貝の輝き